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11月の文化体験教室は映画「桜色の風が咲く」を鑑賞

11月の文化体験教室は、銀座ブロッサム中央会館で、中学生を対象に映画「桜色の風が咲く」を鑑賞しました。世界で初めて盲ろう者の大学教授となった福島智さんと母、令子さんの実話を基に描いた作品です。家族の愛情や希望を捨てず前向きに歩む主人公の姿に、感動して泣いている生徒も多くいました。

生徒の感想:「悩んで苦しんで、それでも希望を見出そうとする姿を思い返しただけで、自分の生活、今こうやって字を書けることにも重みを感じて、感謝して過ごしていかなければと思います。命の貴さ、生活のありがたみを実感できる貴重な体験だったと思います。」
「『宇宙に一人で放り出された』という孤独で周りの状況すらわからない状態で、大学に進学し、大学教授にもなれたのは、人一倍努力したのだと思いました。くじけても希望を捨てず、あきらめないことの大切さを学びました。」
「あきらめない力とコミュニケーションの大切さを学びました。智が何度も生きることとコミュニケーションをとることをあきらめようとしても、お母さんの智を思う気持ちが智とのコミュニケーションにつながったのだなと感じました。」
「目と耳が機能しなくなると、本当に孤独を感じたと思う。会話が指点字でしかできないのは自分には考えられなかった。この映画をきっかけに自分の体や他人の体をさらに大切にしたいと思った。」
「智の母は、盲ろう者となった息子の孤独に寄り添い続け、指点字というコミュニケーション手段を考えたところがすごいと思った。音のない暗闇に、まるで光がさすような人とのコミュニケーションが、智を支え続けているのだと思いました。国語の授業で扱った詩が作品中に出てきた。"生命はその中に欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ"身体の障害だけでなく、私たちの悩み、葛藤する心なども障害だとすると、私たち誰でもが当てはまる内容ではないだろうか。改めて生きる上で大切なのは人とのつながりであると思うのと同時に、今与えられているこの瞬間を大切に過ごそうとも思いました。」
「家族みんなでちょうちょを捕まえたり、海に行って写真を撮っているシーンにとても感動しました。もうすぐ景色や人の顔を見ることができなくなる人に最後に『きれいだね』といわれるのはどれほど嬉しいことなのだろうと思いました。映画の途中で「生命は」の詩がよまれた時、詩が一番訴えたいことがより深く理解できた気がしました。視力と聴力を失っても懸命に支え続けるお母さんを見て本当に大変だと思ったし、私の母もたくさん苦労して世話を焼かせたはずなので、主人公のように自分のできる力を最大限使って将来恩返ししたいです。」

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投稿日:2024年11月22日 (金)

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